はじめに
Airship(仮想基盤、Dockerコンテナの管理基盤)を試験的に導入していたのですが、仮想基盤(KVM)をOSにインストールしていなかったので、改めて仮想基盤をインストールし、そこに改めてAirshipを導入し、Kubernetesと同じように管理できるか、検証したいと思います。
KVMの導入前に
今回の環境は、仮想基板上(ゲストOS)のため、仮想基板上のゲストOS上に仮想基盤を構築する形(Nested VM)となります。
この場合は、ゲストOSの設定をそれに対応したものに変更する必要があります。
まずOSをシャットダウンし、ゲストOSの設定を変更します。
「ハードウェア仮想化- ハードウェア アシストによる仮想化をゲスト OS に公開」
を有効にします。
CPUに仮想化支援機能があるか(VM Hypervisorが動作するか)確かめるには、以下のコマンドを実行します。
grep -c "vmx" /proc/cpuinfo
実行結果が0以外であれば、仮想化支援機能があるということになります。(KVM導入OK)
KVMの導入
以下のコマンドを実行し、KVMを導入します。
sudo apt install qemu-utils sudo apt install qemu-kvm sudo apt install virtinst sudo apt install libvirt-bin
で、再起動
sudo reboot
ゲストOSの作成、OSインストール
以下のコマンドを実行し、ゲストOSを作成します。
qemu-img create -f qcow2 main.qcow2 150G
この例だと、150GBのQCOW2イメージを作成しています。
次に、ゲストOSを起動し、OSをインストールします。(Ubuntu18.04のISOイメージからインストールします)
virt-install -n main -r 8192 --disk=/usr/devel/vm/main.qcow2,bus=virtio --graphics vnc,password=vnc,listen=0.0.0.0,keymap=ja --noautoconsole -v --boot hd --cdrom /usr/devel/iso/ubuntu-18.04-live-server-amd64.iso
それから、VNCでゲストOSのコンソールにアクセスし、インストールの処理を継続します。
(インストールパラメータの決定など)
5900/TCPに接続し、パスワードvnc(上記の場合だと)で画面を見ることができます。