Airshipとは

AT&Tが開発・公開したOpenstack基盤ライフサイクル管理システム

  • 物理マシン管理機能
  • UnderCloudにKubernetes+Helmを使用
    • Openstack Helmの成果物を使用
  • OverCloud(Openstack基盤)の初期構築・拡張・更新

YAMLファイルに記述された構造化データをもとに、宣言的にクラウドインフラストラクチャのライフサイクルを管理できるOSSです。

OpenStackをベースに、AirshipのアプリケーションとDocker、Kubernetes(k8s)を組み合わせて、ゲストOS、コンテナ、ベアメタルサーバなどをシームレスに管理することができます。
管理にはYAMLを用いており、コードベースでサービス(コンテナやゲストOSなど)を管理することが可能です。

まずは検証環境

ということで、Airshipプロジェクト [https://www.airshipit.org/ external_link] で提供されているAirskiff(Airshiipの簡易版)を仮想基板上に検証用サーバを構築し、そこにインストールしていきたいと思います。
最終的には、社内でデモンストレーションできることを目標に進めていきます。

検証環境構築の前に…

参考にしたAirshipに関するドキュメント、Webサイトについて、こちらに並べておきます。

検証環境の構築(OSまで)

仮想基板上にゲストOS(仮想マシン)を作成し、OS(Ubuntu)をインストールします。
その後、OSの設定、各パッケージのアップデートを行います。

  1. ゲストOS(仮想マシン)の作成
    まずは、社内の仮想基盤サーバ(VMware ESXi) [https://192.168.2.58/ external_link] にログインして、仮想マシンを作成します。
    仮想マシンのリソース割り当ては下記の通りとしました。

    • CPU数:8CPU
    • メモリ:64GB
    • ディスク:100GB
    • NIC:1個(VM Networkに接続)
    • OS種別:Linux
    • OS:Ubuntu 64bit
      →本社執務室セグメント [192,168.2.0/24] のDHCPでIP取得する想定
  2. OSのインストール
    以下の条件でOS(Ubuntu Linux 18.04)をインストールします。
    最初20.04を使用したのですが、Airskiffのインストールがどうしてもうまくいかず、先人による実績のあるバージョンとしています。

    • 言語:Japanese
    • キーボード:Japanese
    • パーティションについてはデフォルト設定(LVMは使用しない)
    • 最小構成のインストール(パッケージなどは追加しない)
    • 初期ユーザ:airship
  3. OSの設定
    こちらに記載するコマンドは、一般ユーザで実行する想定です。

    • 標準エディタの切り替え
      visudoを起動すると、nano(Ubuntuの標準エディタ)が起動するのに我慢ができず、viに変更しました。
      sudo update-alternatives --set editor /usr/bin/vim.basic

    • sudo設定の変更
      visudo
      で、以下の行を変更・追加します。

      #root ALL=(ALL:ALL) ALL←コメントアウト root ALL=(ALL) NOPASSWD: ALL←追加
      airship ALL=(ALL) NOPASSWD: ALL←追加

      上記なのですが、初期ユーザ(この場合はairship)がすでにsudoのグループに入っている場合があります。
      その場合は優先順位に注意して記載場所を考える必要があります。

    • OSアップデート
      以下のコマンドを実行します。

      sudo apt update sudo apt upgrade
    • 再起動

      sudo reboot

検証環境の構築(Airskiff構築)

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